群集恐怖症の人間は、崖の上のポニョを観てはいけない
金曜ロードショーで崖の上のポニョを放送していたので観てみようと思ったけど、残念ながらギブアップ。
一応話の内容に触れるので、ネタバレ拒否の方はご注意ください。
ジブリでは珍しいポップな色使いや世界観はかわいらしくて好きだけど、ストーリーのおとぎ話感が過ぎるのと、つぶつぶした動きがこわい。というのがざっくりした感想。
序盤のポニョの妹たちが水泡を作るシーンやカニがわさわさ薬に集まってるシーンで、ちゃんと観ることを諦めたのは多分自分だけではないと思う。トライポフォビアだっけ?集合体恐怖症とか群集恐怖症とまではいかないけど、なんか不快感。
ネットしながら画面をチラ見する程度の視聴に留めたので、あまり細かいことはわからないけど、トンネルでポニョの魔法が溶けていくシーンなんかは、もはやホラーに近かった。
また、ポニョを追ってたマッドサイエンティストは本当は悪意がないという設定らしいけど、それにしては魚の波は攻撃的すぎやしないか。奴らの目つきは本気に見えるぞ。
他にも赤ちゃん抱いてる夫婦に食べ物あげまくるシーンでは「普通はあんなちびっ子から、あげるって言われても遠慮するんじゃね?」とか、嵐の中でガスがついたシーンで「プロパンだからねとあっさり言い放つ幼児ってどうなの」など、疑問が尽きずに話に集中できない。
ポニョが夢を叶える過程における、母親の優しさと父親の厳しさの対比が作品のテーマなのかな。宗介の家もリサがほとんど面倒見てるみたいだし。といっても、微妙に人魚姫の悲恋っぽいルールがありつつ、そこをあっさり返事する辺り、子供向けってことなのかね。
細かい描写をちゃんと見ていけばいいのかもしれないけど、なんだかこわい要素が多いので、多分もう見ない。