フィクション日記

しょっぱい毎日を生き抜くため、妄想力を鍛えています。

色落ちついての知識不足の罪により、オシャレの神からピンクの刑に処された非オシャレ族

セクシーな話では全くない。

洗濯ものの話である。

 

基本的に自分の服の色は、「白、黒、青」しかない。非オシャレ族あるある。

思い切った色を買っても、その組み合わせがアリかナシか判定できないので、いつも似たり寄ったりの服を選んでしまうのだ。

かのスティーブ・ジョブズなんかは毎日同じ服を着て、服装で悩む時間を節約していたそうだ。そこまで思いきれたらどんなに楽だろう。同じことをやったら、洗濯してない汚い人だと思われること間違いなしだからやらないけど。

 

そんな先日、久しぶりに服を買いに行った。そしてせっかくだからと、慣れない赤をチョイス。来週さっそく職場に着ていこうと、意気揚々と洗濯機に投入した。

 

数時間後。

自慢の乾燥機能付きドラム式洗濯機を覗くと、一緒に洗った白い洗濯ものが全てほんのりかわいいピンク色に進化していた。つまり色移り。

非オシャレ族は、色落ちついての知識不足の罪により、オシャレの神からピンクの刑に処されたのである。

 

色落ちとか気にするほど服にバリエーションがなかったから、今まで気にしたこともなかった。

タオルはまだしも、ワイシャツどうしよう。

これ着て職場行ったら、多分何かのカミングアウトだと思われる。

 

自室に占めるピンク率が過去最大になったのを確認したところで、これからの対応を考えた。

漂白剤につけるべきか?でもこのシャツ高かったから、あんまりヨレヨレにしたくない。それにちゃんと落ちればいいけど、変にまだらになったらさらに事態は深刻だ。

クリーニング屋は明日は休み。もういっそワイシャツだけでも新調しなおそうか。

 

うーん…案外つらいな、ピンクの刑。 これはオシャレ教に気軽に近づこうとした罰なのか。 

 

そんなこんなで悩んでいたところ、グーグル先生がとある哲学的な答えに導いてくれた。

 

 

『そんな時はひとまず落ち着いて、フローラルの香りがする柔軟剤を買ってきましょう。「一人暮らしの女子大生(英文学科2年)の家のタオルごっこ」が楽しめます。』