フィクション日記

しょっぱい毎日を生き抜くため、妄想力を鍛えています。

「うわばきクック」の孤独感描写がやたらに丁寧

うわばきクックというキャラクターをご存知だろうか。
もしご存知ないようであれば、是非こちら(http://www.ytv.co.jp/uwabakicook/)を見ていただきたい。

 

クックは読売テレビのキャラクター。

名前の通り、うわばきをモチーフにしたゆるキャラである。「え?なんでうわばき?」ということは気にしてはいけない。昨今のゆるキャラ界において、それは無粋な疑問である。

 

そしてうわばきという設定を活かし、全国の学校訪問を行うなど、その活動はマメマメしい。
すごいぞクック。読売テレビは関西エリアでしか見られないのに。

 

さて、そのゆるーい見た目のクックだが、公式のキャラ紹介がなかなかシビア。

 

(公式より抜粋)

「クック」は、左足用の「うわばき」。双子の兄である右足用のうわばきが、子供達がいなくなる学校がお休みの日に、靴箱から抜け出して遊びに行こうとしたところ、汚れたうわばきをゴミだと勘違いしたゴミ収集車のおじさんに捨てられてしまったのです。そこで、離れ離れになってしまった兄に再会するため世界中を旅しています。

 

 

「廃棄されて行方不明になった双子の片割れうわばきを探す」というまさかのストーリーである。ドラマチックすぎる。

 

気になってアニメを視聴したところ、旅の途中で、同じく片割れがいなくなってしまった手袋やピアスの姉妹が登場。

他の兄弟を見て、昔の兄との思い出にふけりながら涙するなど、もともとペアであったからこその孤独感の描写はやたらに丁寧。

また、「靴の裏は日陰者だから、たまには日にあててやろう」という発言など、ハッとさせられるシーンもある。

どうしたクック。ギャップ狙いにしては、心理描写がリアルすぎないか。

 

 

クックの制作陣は、一体何を考えてこんな哀愁漂う作風にしたのだろう。

単純に「うわばきはキレイに洗いましょう」を伝えたいだけだとしたら、こんなにクックの心を痛める必要はないんじゃないか。

「世の中理不尽なことはたくさんあるけど、がんばろう」というメッセージを込めるとしたら、対象ターゲットを小学生にするのはいささか早すぎないか。それとも報われるラストが待ってるのかな。

 

まだアニメを全編観ていないので、最終回に期待。