検査刑事を読んだ感想
検査刑事という、SEO対策をテーマにした小説を読んだので読書感想文。
発行は2016年の11月初版。日経新聞出版から出ている小説は若干珍しい気もするが、実際の中身は小説風味の勉強本である。
作者は竹内謙礼さんという方。本業は販促関係のコンサルさんらしく、アマゾンで調べたら販売やお金についての本を色々出されていた。
あらすじとしては、とあるSEO対策会社のサラリーマンが殺され、「半年以内に羽毛布団で検索1位をとらないと次の犠牲が出るぞ」と犯人からの手紙があったので、「SEO?なにそれおいしいの?」な主人公が、SEOの勉強をしながら犯人を探す、という話。
SEOの勉強本としては、この主人公のようなガチ初心者向け。
「単語を羅列しまくっても、順位上がんないよ」「役に立つように書かないと、ペナルティで表示されなくなるよ」レベルの話なので、SEOについての基本的な知識がある人は読む必要はないと思う。
どちらかというと、対策そのものを担当する人というより、SEO業者に依頼しているような人に対して「こういう業者に騙されてはいけないよ」という警告に近い。
話の軸である殺人事件についてはネタバレになるので深くは触れないが、感覚としては…AVのストーリーくらいの仕上がり…かな。
ぶっちゃけ伏線とかまるでないので、ミステリー要素に期待はしないほうがいい。なんで殺人事件をテーマにしたんだろう、適当に最後告白させておけば話がまとまるラブコメにでもしておけばいいのに。
ここまでイマイチなことしか書いてないので少し前向きなことを書くと、外部リンクの話とかは割と面倒なので、完全な初心者が仕組みを知るにはとっつきやすいと思う。あと、フォントが広くて読みやすい。
また別のSEO対策の本を読んだら、比較でもしようかな。