「妖怪のせいだから仕方ない」とするのは、悪いことではない
自分の機嫌が悪いと気づいた時には、基本的に、ホルモンか、天気か、ストレス、そして風水のせいにすることにしている。
別にわざわざ風水を調べたりはしないけど、「きっと今日は大殺界なんだ」みたいに考えれば、もうどうしようもないと諦められるからだ。理由づけって大事。
当然明らかに自分が悪い時には反省するべきだし、自分を甘やかす言い訳として連発してはいけない。
しかしながら、なにをしてもびっくりするくらいうまくいかない時もあるので、そういう時はどうにもならないもののせいにして、無駄な抵抗はしない。そうでもしないとメンタルがもたないし、別に悪いことだとは思っていない。
理由が曖昧だと、原因がわからなくてさらにイライラしてしまう上に、変に他人のせいにするとよけいややこしくなるので、仕方ないと諦められるもののせいにするのが平和である。
そういう意味では、以前子供の間でブームになった妖怪ウォッチはすごい。全部妖怪のせい。
妖怪ウォッチそのものはもう下火なのかもしれないが、妖怪のせいにする風潮は子供達の心のどこかで残るに違いない。
彼らが大人になった時、少しでも辛い状況をユーモラスに考えることができるなら、妖怪ウォッチはポケモンなんかよりよっぽどすごいコンテンツだ。